2020.08.2
リノベーション事例03:間取りを変えずに現代のライフスタイルへ


中古住宅のリノベーションは、
間取りを変えることだけではありません。

部屋の形はそのままでも、
外装や内装など様々な部分に手を入れることで
家の雰囲気や住み心地は大きく変わります。

今回は部屋の大きさはそのままに、
デザイン性と住みやすさを向上させた事例をご紹介します。

部屋の形を変えるだけがリノベーションではない

間取り図のビフォーアフター

今回、ご紹介するのは一戸建てのリノベーション事例です。

まずは間取り図のビフォーアフターをご覧ください。

1階・2階共に、大きな間取り変更は行っていません。

①・②・③は1階部分、
④・⑤は2階部分のリノベーションです。

1つずつ、写真付きでご紹介します

キッチンをI型に変更してリビングを広く使う

まずは①のLDKです。

元々はL字型のキッチンだったものを、I字型に変更し、
カウンターを取り外すことによって自由に使えるスペースを広くしました。

それによりダイニングテーブルをキッチンの近くに置くことができるようになり、
料理をしながらテーブルに座る家族と話ができるなど、
現代の生活スタイルに合わせています。

テレビやソファを置くスペースを十分に確保したことで
家具をサイズに縛られずに選べますので、家具選びもはかどりそうです。

掃き出し窓

また、リビングの玄関側の壁には掃き出し窓がありました。(上図の丸箇所)

掃き出し窓とは、出入りが可能な大きな引き戸式の窓のことです。

リビングから玄関が見えることで、来客にすぐに気付けるという
こだわりからつけられたと推察されます。

ただ、来客からもリビングの中が見えるようになってしまうこと、
窓を壁に変えたほうが家具を配置しやすいということから、
掃き出し窓をなくして一面を壁にしました。

浴槽の向きを変更して広く見せる工夫

続いて②の浴室です。

浴室は、元々は扉を開くと奥側に浴槽、手前側にシャワースペースでした。

浴室の大きさは変えていませんが、見栄えをよくするために
浴槽の向きを変更しました。

右側のシャワースペースの奥行きが見えやすくなるので
浴室を広く感じることが出来ます。

浴室は毎日使う場所なので、手入れがしやすいように
汚れが目立たない白を基調に仕上げています。

一面だけ壁の色をブラウンに変えることで、すっきりした見た目にしています。

写真右は、脱衣所を出たところにある1階の洗面所です。

シンク下の扉の色を浴室内の壁と同じブラウン色に統一し、
デザインの統一性を持たせています。

和室の続き間に壁を設置して部屋数を増やす

次に③の和室から洋室へのリノベーションを紹介します。

1階にあった和室に壁を設置して、2つの洋室に分けました。

居住面積は変わりませんが、部屋数が増えるので
家族の人数の多いご家族でも住みやすくなっています。

2つの洋室には窓や扉がないフラットな壁がありますので、
家具を設置しやすくなっています。

机やベッドなどを置いて子ども部屋として使うことも出来ますし、
本棚を置いて書斎として、在宅ワーク用の仕事部屋としても使いやすい設計です。

低い位置にある窓はそのまま残し、光が差し込む部屋になっています。

こちらの2つの洋室に関して、もう1つ工夫した点を次にご紹介します。

仏壇をリビングに置くケースにも対応

近年、仏壇を家に置く家庭が少なくなっています。
仏壇がある家庭でも、リビングや寝室など置き場所はそれぞれです。

株式会社インブルームスが2人以上世帯に暮らす
30~60代男女600名を対象に2013年に行った調査では、
約6割の方が家に仏壇はないと回答しています。(上図参照)

このような価値観の多様化から、③の部屋にあった仏間を廃し(上図、赤丸箇所)
壁一面を押し入れへ変更するリノベーションを行いました。

仏間を押し入れに変更したことで、収納スペースも増えますし、
仏壇を置く際にも、どの部屋に置くか、どのように置くかといった自由度がありますので、
近年流行しているモダン仏壇との相性のよい部屋になっています。

2階を居室として使いやすくトイレを増設

④と⑤の2階部分のリノベーションのご紹介です。

こちらの家は4LDKですので、
家族の人数が多いご家庭も想定してリノベーションを行いました。

2階にある2つの洋室を居室として利用することを考え、
トイレを2階にも増設しました。(写真左)

4帖の部屋は、もともとは納戸として
普段使用しない衣類や家具などを置く目的の部屋でした。

趣味の部屋としても活用できるよう、
なるべく大きく窓を設置し、床材も他の部屋と統一しました。(写真右)

あとがき

最後までお読みいただきありがとうございました。

時代の流れとともに、価値観やライフスタイルは変わっていくものです。

築年数を経た家も、リノベーションを行うことで
今の時代にあった住みやすい家へと生まれ変わらせることができます。

Re:ieでは、今のライフスタイルに合った間取りや家具配置を考慮して、
リノベーションを行っています。

家選びを通じて、あなたの理想の人生を描いていただけたらと思います。






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