もしあなたが新しく家を買ったら、その新しい家に知人を招きたいですか?
人を家に呼ぶことを考えると、
収納は欠かせないチェックポイントです。
本記事では、Re:ie が手掛けたリノベーション事例を基に、
「隠す収納」の考え方についてご紹介します。
目次
人を招きたい空間をリノベーションで生み出す
今回、ご紹介するのは中古マンションのリノベーション事例です。
まずは間取りのビフォーアフターをご覧ください。
客間に人を通していた昔と違い、
今はリビングに人を招き入れるのが普通となっています。
つまり人を呼びたくなる家とは、
「リビングに人を招きたい家」ということになります。
そこで今回のリノベーションのもっとも大きなテーマは
「リビングの広さを確保」すること。
和室2つをなくしたことで、DKがLDKとなり、
3倍近くリビングが広くなりました。(上図斜線部)
「隠す収納」でいつでも人を呼びたい家を手に入れる
そしてこちらのリノベーションの
もう1つの大きなポイントが、「隠す収納」です。
この写真はキッチン側からリビングを撮った写真です。
リビングの壁一面に「隠す収納」を設けたことで、
普段の「生活しやすさ」と人を呼びたくなる「デザイン性の高さ」を両立させました。
急な来客があったとしても、これだけの収納力がリビングにあれば安心です。
散らかったものをボックスに入れ、隠す収納の中に入れてしまえばよいのです。
また、リビングの収納力が増した分、
左下の部屋にあった物入をなくし、お風呂を大きくしました。
なお、右下の部屋の物入は残しています。
台所仕事がしやすい思い通りのキッチン
続いて、キッチン周りを見ていきましょう。
リビングが広くなったことで、大きなダイニングテーブルを置いても
キッチンとの距離を十分に取ることができます。
十分なスペースが取れますから、左の壁前には食器や電子レンジなどを置くことで
自分好みのキッチンが作りやすくなっています。
子供の成長に合わせて部屋の使い方を変えていく
リビングの入り口すぐの空間は、キッズスペースに適しています。
ダイニングテーブルから少し離れた位置にキッズスペースがあることで、
子どもがコップを倒したり食器を落とすという心配がなくなります。
子どもが成長し、キッズスペースが不要になったら、
大人のためのくつろぎ空間としても適した場所になります。
ソファーとテレビを置くことで、家族でテレビや映画を鑑賞するスペースにするのもよいでしょう。
余白のあるリビングで、いつまでも人を呼びたい家に
「余白の美」という言葉があるように、
デザイン性の高い部屋にするには、
「部屋の広さ」と「見えるモノの少なさ」の2つが必須条件です。
どうしても生活をしていく上で「モノ」は増えていきますから、
モノが目に入らないようにいかに収納するかがデザイン性を維持する上での課題となります。
「生活する中でモノが増えていき、部屋の収納力を追い越してしまった」
というようなことにならないよう、今回ご紹介した物件では、
壁一面の「隠す収納」で十分な収納力を持たせました。
もちろん、すべての収納を「隠す」ことが必ずしも正解ではありません。
すべての収納をリビングの隠す収納に頼らずに、
ライフスタイルに応じて各部屋に収納家具を置いていくとよいでしょう。
あとがき
コラムを最後までお読みいただきありがとうございました。
Re:ie では、物件ごとに実際の暮らしをイメージし、
生活する時間がより価値のあるものとなるようにリノベーションを行っています。
あなたのライフスタイルに合った家を手に入れることで、
あなたの人生が豊かになることを祈っています。